本記事ではconect+ Studioのルール機能とIFTTTを組み合わせてLINEに通知を送信する設定についてご案内します。
conect + Studioのルール機能は、センサーのデータに応じて、管理者に通知を行ったり、他のシステムと連携させたりすることができます。
今回は、先日のプレスリリースで紹介した株式会社ハピクロさまのシステムでも取り入れられている、conect + StudioでLINEにアラート通知を送信する方法について解説します。
<目次>
■システム構成イメージ
■IFTTTの設定
■conect+ Studioの設定
■システム構成イメージ
システム構成は以下のようになります。
IoTデバイスのデータをconect + Studioに送信し、IFTTTを経由してLINEにアラート通知を行います。
※事前にアラート通知先のスマートフォンでLINEアプリをダウンロードし、メールアドレスでのLINEログインができるよう、設定をしておいてください。
■IFTTTの設定
IFTTTは様々なWebサービスを簡単に連携させることができるサービスです。
既に様々なサービスが登録されています。
1. IFTTTアカウントの作成
※既にIFTTTのアカウントをお持ちの方は、2に進んでください。
まずはIFTTTでアカウントを作成します。
https://ifttt.com/にアクセスすると、以下のような画面が表示されます。
[Enter your email]に、登録するメールアドレスを入力し、[Get started]をクリックしてください。
登録したいパスワードを入力し、[Sign up]をクリックします。
スパム対策「reCAPTCHA」による画像選択画面が表示されます。
指示に従い、タイルを選んでください。
登録が完了すると、以下のような画面が表示されます。
[Skip]をクリックします
- アプレットの作成
IFTTTは、つなげたいWebサービスを指定して「アプレット」を作成します。
アプレットはトリガーとアクションで構成されます。conect + StudioのIFTTT連携機能は、IFTTTのWebhookトリガーを呼ぶようになっているので、トリガーにWebhook、アクションにLINEを指定したアプレットを作成します。
[Create]をクリックし、アプレットの作成を開始します。
以下のような画面が表示されるので[+ This]と書かれた部分をクリックします。
トリガーを指定していきます。[Search servies]と書かれた検索枠内に、Webhooksと入力します。
[Webhooks]と書かれたタイルが表示されるので、これをクリックします。
次に[Connect]をクリックします。
続いてWebhookの設定を行います。[Receive a web request]と書かれたパネルをクリックします。
Webhookトリガーに名前を付けます。[Event Name]に入力してください。
ここでは、conect_plus_mytest_triggerという名前にしています。
入力したら、[Create Trigger]ボタンをクリックしてください。
続いてアクションの設定を行います。[+ That]をクリックしてください。
アクションにLINEを指定するため、検索窓にLINEと入力してください。
LINEのパネルが出てくるので、クリックします。
以下のような画面が表示されるので、[Connect]をクリックします。
別画面が起動し、LINEのログイン画面が表示されます。通知先のLINEアカウントの情報でログインします。
IFTTTとの連携確認の承諾が求められます。[同意して連携する]をクリックします。
続いてアクションの設定を行います。[Send message]をクリックします。
通知内容を設定します。
Recipientには、通知するグループを指定します。ここではLINE Notifyを指定しています。
Messageに通知内容を指定します。[ValueXX]が、Webhookから渡されるデータです。ここでは、Webhookから受け取ったValue1をそのままLINEに通知するようにしています。
通知内容を設定したら、[Create action]をクリックします。
これまでの設定内容の確認画面が表示されます。[Finish]をクリックして、アプレットの作成を完了します。
- アプレットの動作確認
アプレットの作成が完了したら、以下のような画面が表示されます。次にアプレットの動作確認をしてみましょう。
Webhookのアイコンをクリックします。
以下のような画面が表示されるので、右側上部にある[Documentation]をクリックします。
別画面が起動します。value1に適当な文字列を入力し、[Test it]をクリックしてください。
※後でconect + StudioからWebhookを呼び出すために、ここに記載されているURLを使用するので、メモしておきます
設定に誤りが無ければ、設定したLINEアカウントのLINE Notifyにvalue1で指定した値のメッセージが届きます。
※メッセージの先頭に[IFTTT]という文字列が付いてきます。
■conect + Studioの設定
次はconect + Studio側の設定を行います。
conect + Studioにログインし、[ルール]メニューをクリックしてください。以下のような画面が表示されるので、[ルール作成]をクリックします。
ルールの基本情報を設定します。
ここでは、ルール名に「テスト」、ルールタイプは[危険]、イベント発生ルールに[一回]を設定し、[次に進む]をクリックします。
次に、通知を発生させる条件を設定します。
以下のような画面が表示されるので[条件を追加する]をクリックします。
ここでは、仮に温度センサーの値が30℃を超えたら、通知を発生させる条件とします。
今回は一つのセンサー値で条件を作成していますが、複数のセンサーの値を組み合せて条件を作ることも可能です。
次に、条件を満たしたときに実行するアクションを指定します。
conect + Studioでは、Mail送信、Slackへの通知、IFTTT連携の3つのうちいずれかを指定できます。
ここでは、IFTTTを選択します。
URLには、先にメモしておいたWebhookのURLを入力します。
Value1には、LINEで通知したいメッセージを入力します。
※使用できる変数については、ヘルプを参照してください。
入力したら、[保存する]をクリックします。
これでconect + Studio側の設定も完了です!
センサーの値がルールで指定した値を超えると、以下のようなメッセージがLINE Notifyに通知されます。
今回は、conect + StudioとIFTTTを使って、LINEに通知を送る方法を解説しました。
IoTシステムでは、様々なデータを監視し、管理者やユーザーに通知することがあるかと思います。
conect + Studioのルール機能では、標準でメールとSlackを使った通知をサポートしていますが、IFTTTを組み合せることで様々な通知が可能になります。
今後もconect + Studioの活用方法をお伝えしていきます!
まずは是非一度お試しください!!